ICE-Tにトラブル?運行停止に

 ドイツの振り子式高速列車、ICE-Tに安全上の問題が発生し、先週末から全車両の運転を取り止めているようです。(参考=DBAGのお知らせFerrovie.it Online掲示板・Skyscrapercityのスレッド
 Skyscrapercityのスレッドに貼られたニュース(AFP配信)では「最近起きた2件の脱線事故後の安全点検のため運休」となっています。要はメーカーから安全性についての保証が得られず、何が問題か分からない状態だが安全第一で運休させた、ということのようです。ちなみにICE-Tの製造メーカーはシーメンスボンバルディアアルストムです。
 ドイツの振り子式高速車両といえば、ディーゼルタイプのICE-TDが振り子機構のトラブルで登場後わずか2年で休車になってしまった(06年ワールドカップの臨時列車や、昨年からはドイツ−デンマーク間列車などで復帰)ことが思い起こされますが、今回もやっぱり振り子機構が関係しているんでしょうか?ただ、ICE-TDの振り子機構はシーメンス製、ICE-Tの振り子機構は各国での実績を買われたフィアット(現在はアルストム)製とメーカーが異なるので、全然別の理由かもしれません。ICE-TDの時のように長引かなければいいのですが。
 しかし、車や家電製品では欠陥によるリコールはけっこうありますし、飛行機でもこのような「同型機を全機飛行停止」とか「緊急点検」といった話はたまにニュースになったりしますが(例のDHC-8のように)、鉄道、特に日本ではあまり聞かない話ですね。それだけ鉄道車両の信頼性は高いということでしょうか。そう信じたいところです。