イタリアでサッカーファンが暴れて列車破壊

 イタリアのサッカー1部リーグ、セリエAの08-09シーズンが開幕。開幕戦は8月30、31日に行われましたが、実はその影でサッカーファンによる列車破壊騒ぎが起こっていた!
 (参考=イタリアの鉄道サイトFerrovie.it On Line英紙ガーディアン
 8月31日にローマで行われたローマvsナポリの試合に向かうナポリのサポーターが、ナポリ中央駅からローマ行き列車(ICPlus 520列車、9:24発)に無賃乗車しようとして警察や鉄道職員と乱闘になり、15両編成の客車のうち11両が窓ガラスを割られたり、客室内を破壊されたりしたというもの。Ferrovie it.には壊された車両の写真が載っていますが、まあなかなかひどい壊れっぷりです。ちなみにこの車両(Gran Confort客車)の窓ガラスは二重窓なので、相当な力でないと割れないでしょう。
 警察は一般客にほかの列車に乗るよう誘導、「安全上の理由」から、この連中(ていうか、要はフーリガンですよね、これ)に占拠されたままナポリを定刻より約3時間遅れで発車。結局ローマには行けてしまったんですね。そして、着いてみたら車両はこのありさまだったということです。
 
 ちなみにこの日の試合は1-1で引き分けでした。最初、写真だけ見たときはてっきり負けた方が腹いせにやったのかと思いましたが、そういうわけじゃなかったんですね…。

 この事件での被害額は50万ユーロ(約8000万円)に及ぶとか。なんとなく「こぼれ話」的なニュースになってしまいそうな話ですが、もはやここまでくると「イタリアらしい事件」とかそういう範囲は超えてますね。 
 ヨーロッパの鉄道はやっぱりサッカーとはいろいろと縁があって、今年のユーロ2008の時は開催国(の一方)のオーストリアでは、参加16カ国それぞれの国旗をイメージした特別塗装の機関車が登場したりしていましたが、今回の事件のような関わり方は困ったもんです。