成田エクスプレスに新型車導入へ

 JR東日本は「成田エクスプレス」に新型車両E259系を導入すると発表。2009年秋以降に6連×22本(132両)を投入し、現在の253系を置き換える計画。
 参考=JR東日本のプレスリリース(pdf)
 N'EXが登場したのってそんなに昔じゃないと思ってたんだが・・・もうすぐ20年か。けっこう唐突な新車発表で驚いた。やっぱり成田新高速鉄道の開業を意識しているんだろう。
 車両イメージ図を見ると、外観、特に先頭部はどうみてもJR北海道の特急車。車体断面がE257のような形になっているところはJR東日本っぽいが「789系の新バージョンです」と言われたら俺は信じてしまうだろう。確かに貫通路を確保した「特急車らしい」デザインって難しいのかもしれない。最近のJR東日本の貫通型特急車(というか、具体的にはE257)はちょっとどうかと思うデザインだったので、まあアリだと思う。
 機構的には両先頭車にアクティブサスペンション搭載ということで、これは在来線初では?もっとも、乗車時間たった1時間程度の列車に必要かどうかはなんともいえないが。座席はシートピッチ1020mmの回転リクライニングシートとけっこう豪華版で、253系の固定クロスシートの評判が良くないのを気にしていたんだろうというのが伺える。
 で、車両はいいと思うんだが、俺としては「成田エクスプレス」という列車の運行形態をもう少しなんとかしてほしい。俺は去年3回成田空港を使ったが、N'EXには1回しか乗らなかった。この前ポルトガルに行ったときも、行きは京成の特急、帰りは「エアポート成田」だった。まあ長野からだと上野乗り換えで京成を使うほうが楽というのもあるが、何よりN'EXは「高い」。そして短時間にもかかわらず全席指定。国際線にいきなり乗るような奴はめったにいないだろうから、事前に予約くらいしろと言いたいんだろうが、スカイライナーも含め空港アクセス特急が2社もあるのにどっちも全席指定なのって、世界的に見ても成田くらいなもんじゃないだろうか?東京駅までならどうせ1時間もかからないわけだし、空港連絡列車には豪華さなんかよりスピードと乗りやすさを含めた機能性のほうが欲しい。新車導入を機に、1両でもいいから自由席を設定してほしいと思うのは俺だけか。

 そして気になるのは253系の今後の処遇。まさか廃車なんでしょうか?ワールドカップ対応で2002年に新造した200番台なんか、走行機器類は他車の流用とはいえまだ6年しか経っていないのにどうするんだろう。185系あたりの置き換えに使うんだろうか。実はJR東日本の特急車の中では253系が一番好きな車両だ。