神戸高速鉄道、阪急阪神と統合へ

 「トンネル会社」として有名な車両を持たない第3セクター鉄道、神戸高速鉄道について、筆頭株主の神戸市は阪急阪神HDに譲渡する方向で協議を進めていることを表明。神戸新聞10月16日付
 これは極めて妥当な考えでしょう。なにしろ今や神戸高速を介してつながる4社(阪急・阪神・山陽・神鉄)は事実上全部阪急阪神HD傘下だ。一緒に運営されたほうが何かと便利に違いない。統合で運賃が下がれば対JRの競争力も多少は増すだろう。なんていうか、これはある種村上ファンドのおかげ?という気がしなくもない。
 神戸高速といえば、俺が子どもの頃の鉄道の本には「トンネル会社」としてコラムっぽく紹介されていることが多かった。まあ第3種鉄道事業者っていうのは「鉄道会社=自分で電車を持っている」という一般的考えからすると不思議に映る存在ではあるし、今なら成田空港高速鉄道なんかもあるが、当時としては珍しい存在だったのは間違いない。
 しかし、市が出資してトンネル掘って周辺私鉄をつなげてしまおう!という発想はやっぱり「株式会社」とまでいわれたかつての神戸市ならではだったんだろうな。
 ちょっと気になる点として、神戸高速鉄道は4社をつなぐ線以外に北神急行の第3種事業者でもあるはずだが、そこはどうするんでしょうね?こっちは可能なら神戸市が買い取ったほうがいいと思いますが。ちなみに北神急行7000系は関西の鉄道の中でも俺が特に好きな車両の一つだ。