TGV速度記録更新へ挑戦 続報
フランスのTGVが今年2〜4月の間に今までの最高速度515.3km/hを越す速度試験を行うという話ですが、Today's Railways Europeという雑誌の最新号に情報が載ってました。概要(の一部)を挙げると
- 使用車両はTGV-POSの動力車2両と、Duplexの中間車3両
- 試験区間には特に勾配なし
- 中間車の台車には現在開発中の電車タイプTGV「AGV」の動力台車取り付け←注目点
- 動力車の動輪直径を大きくし、ギア比も変更
- 架線の張力は通常より上げる
- 電圧も通常より高くする
ということらしい。
動輪直径の変更やら電圧アップは前の515.3km/hの時もやっていたが、注目点はAGV用に開発中の台車を取り付けるというところ。要は通常よりかなりパワフルな編成になるわけだ。
これを見る限りけっこう気合入っているのだが、目標は今のところ540km/hということでフランスにしては割と控えめな感じがします。600km/hはやらないそうだが、どうせなら限界に挑戦してほしいなあ。鉄道高速化のカギは(騒音を除けば)架線の共振をいかに抑えるかというのが大きな要素なんだそうだが、そういうデータを取るんでしょうね。
ちなみにこのブログの検索ワードを見ると「TGV」「高速試験」というのがだいたいいつも入っているので見てみるのですが、他に引っ掛かるサイトのほとんどが高速試験に対してインチキだとか無意味だとか否定的な意見がほとんどで見ていて悲しくなるというかイヤになってくる。
別に実験なんだからいいんじゃないですか?