津山線で列車脱線

 19日午前5時半ごろ、岡山県のJR津山線玉柏-牧山間で、下り始発の普通列車(2両編成)が脱線。25人が負傷し、うち2人は重傷だそうだ。
 手元にある時刻表によると、列車は津山4時29分発の941D。報道各社の写真を見ると、車両はキハ120だ。
 報道によると、現場近くには落石が複数あり、これによってできた陥没が原因とみて事故調が調査を始めたとのこと。
 この区間は昨年2月にも土砂崩落による脱線が起きている。JR西日本はローカル線の保守費用を削減するために、人件費のかさむ夜間作業ではなく、昼間の列車をばっさり運休してまとめて保線を行っているのはよく知られているし、他にも営業運転中の列車を低速で走らせて、運転士に安全確認をさせることで巡回確認を省いたりもしているそうだ。
 津山線は快速列車も走る線だし、保守のための運休はしていないはずだから、そういった経費削減策はとられていないだろう。ただ、JR西日本は保線作業員が列車にはねられて亡くなる事故が何件も起きていたりと、保線作業全般を軽視している印象が拭えない。この区間でも、他の鉄道会社なら当然行っているような対策がとられていなかった、という可能性もあるのではないか?と思えてしまう。
 一見ただの自然災害のようだが、この事故は物理的な発生原因だけでなく、バックグラウンドまでちゃんと調べてほしいと思う。