大躍進的北京地下鉄

 北京の地下鉄が2020年までに総延長世界一になる計画だそうだ(中国の人民日報日本語版より)。
 ちなみに現在の世界一は、MTA(371km)とPATH(22.2km)の両路線を合わせればNY、単一事業者ということであればロンドン(392km)で、意見の分かれるところだ。ちなみに人民日報は「NYを抜いて世界一に」、ロイターは「ロンドンを抜いて…」と書いていた。面白いですね(今「世界の地下鉄」という本を見たらロンドンが408kmになっていてあれ?と思ったが、ドックランドライトレールを含めた数値だった。あれは地下鉄なのか?)。
 今の北京地下鉄は4路線、総延長114kmで、大阪市営とほぼ同じくらい。これを15路線561.5kmにするというんだからさすがは共産主義国家(まああれのどこが共産主義なのかわかりませんが)という感じだ。人口世界一の中国なので、おそらく完成の暁には利用者数もモスクワを抜いて世界一になるだろう。環境問題を考えると、あれだけの大都市だし(行ったことないけど)早いところ地下鉄網を整備したほうがいいと思う。
 しかし最近アジアや中近東の鉄道の写真なんかを見てると何気に中国製の車両が多くて、しかもかなり近代的なのでびっくりしてしまう。リニアモーターカーを実際に営業運転しているのは中国だけだし(トランスラピッドはドイツの技術だけど、開発元のThyssenKruppは、ドイツ政府がミュンヘンでの路線計画に金出さないなら中国に権利を売っぱらうぞ!と言ってるらしい)、そのうち世界の鉄道界でもかなりの存在感を持つようになるんだろう。