RhBアルブラ線とベルニナ線を世界遺産に!

 ちょっとスイスのRhB(レーティッシェ・バーン)のことを調べていたらこんなサイトがあった。要するにRhBのアルブラ線とベルニナ線をユネスコ世界遺産に登録しよう!ということでRhBとグラウビュンデン州(RhBが走っている州)ががんばっているらしい。
 ベルニナ線はイタリアのティラノからスイスのサン・モリッツまでを結ぶ線で、箱根登山鉄道のモデルになったことで有名ですがとにかく車窓がすばらしい。俺が今まで見た列車の車窓風景の中で文句なくダントツで1位をあげたい。イタリアの田舎町の家並みを走りぬけ(路面区間もある)、緑のアルプの中ループ線や短いトンネルの連なる線路を登っていく。そして気がつくとさっきまで遠くに見えていた山に登っているのだ。
 俺はミラノからティラノに行く列車の時間を間違えて「ベルニナ急行」には乗れなかったのだが、これが逆によかった気がする。やっぱりこういう路線は窓の開く列車のほうが絶対いい(ベルニナ急行はパノラマ車だけど窓が開かない)。しかも俺が乗ったのはABe4/4の30何番だかという1909年製造の車両で、アンティークな室内に鳴り響く重厚なモーター音がいかにも「登山電車」という感じでとても良かった。鉄ヲタじゃなくてもスイスに行く機会があれば老若男女あらゆる人にお勧めしたい。
 ちなみにアルブラ線ではなんといっても石積みのカーブしたアーチ橋、ランドヴァッサー橋が有名で、この線に乗ったときは当然ここを通るのを楽しみにしていたのだがなんと通過時には寝ていたのだった。一生の不覚だ。
 確か鉄道で世界遺産に登録されているのはインドのダージリン・ヒマラヤン鉄道だけだったと思うが、ぜひがんばってほしいものです。でも世界遺産を目指すならとりあえず英語版サイトくらいはつくってほしいと思う(pdfのニュースレターだけはあったが)。
 日本で世界遺産登録を狙える路線はどこかあるかなあ。