viaggiare l'Italia dai treni #1

 もう一ヶ月くらい経ってしまったのですが、イタリアの列車の話を書いてみる。タイトルは"Travel Italy by trains"と書いているつもり(合ってるかどうか不明)。
 というわけで一発目はローマのフィウミチーノ空港から市内中心部のテルミニ駅までを結ぶ「レオナルド・エクスプレス」。

 この路線に乗るのは今回で3回目になる。1回目に乗った車両は卵型の特急電車Ale601形、次に乗ったときはAle601を改造して4両固定編成にしたALe841形だったので、まあ恐らく今回もそのあたりの電車が待ってるんじゃないか、と思っていたのだが、今回はイラストが入った青い専用客車の4両編成に変わっていた。そんなことはまったく知らなかったので、ホームに入線していたこの列車を見たときは、イタリアで真っ青な客車といえば寝台車かクシェットか?空港駅に長距離列車が乗り入れるようになったのか…などと思ってしまった。細かくいうとこの車両はUIC-X客車の改造車で、窓はほとんど固定化され、車内は両端にガラス張りのコンパートメント、中央部がオープンサロンになっている。デッキには「2004年改造」の銘板があった。機関車はいつの間にやら大量に増えたE464形で、これは特に専用車ではなかった。
 車内はエアコンの利きがいまいちだったが清潔だし音も静かで、そうかイタリアの鉄道もどんどん進化してるんだなあ、と思ったら驚いたのが車内放送。自動音声案内っぽい声でイタリア語と英語で流れるのだが、なんと「ローマ・テルミニ駅到着は20時36分です」と言い切った。
 イタリアの鉄道といえば遅れる、というイメージが強い。まあ実際のところ、過去に乗った列車は最大でも40分程度の遅れだったし、ほとんどは概ね時間通りだったのだが、いくらなんでも分単位で正確に言い切っていいのか?さすがにイタリア鉄道好きの俺もそこまではTrenitaliaを信用できないわけで、せいぜい所要時間は約30分ですとかにしとけばいいのにこの自信はいったい…?さてどうなることやら、と思ったわけだ。
 まあ結果的には、列車がテルミニ駅に到着したのは20時45分ごろだった。あーやっぱりね、と思ったのだが、なんと停車直前に「8分遅れて到着しました。お詫びします」という放送が入ったのには本当に驚いた。すげえよ、イタリアの鉄道がたった8分遅れで謝ってるなんて…!しかし「ヨーロッパの鉄道は車内放送をしない」というのは着実に過去の話になってきていると思う。
 降りてからもまたまた驚いた。カフェはあるわブティックはあるわガラス張りの本屋はあるわ、駅の中は大宮とか上野並みの変貌を遂げていた。恐るべしTrenitalia。当然のごとくその日の晩飯は駅で済ませ、ついでに飲み物なんかも買い込んでから宿に向かった。やっぱりああいうでかい駅の夜の発着風景というのはいいもんですね。