香港地下鉄&九広鉄路
香港の地下鉄(MTR)と九広鉄路の動画です。
・香港地下鉄
香港地下鉄(MTR)。MTRはMass Transit Railway=大量輸送鉄道、という超無味乾燥な社名だが、今はMTR Corporation Limited(漢字で書くと地鐵有限公司)が正式名称っぽい*1。台北のはMRT(Mass Rapid Transit)なんでちょっと混同する。
地下駅はホームドア(スクリーンドア)・エアコン完備で、本数も夜中まで多いしほとんどエレベーターに乗るのと同じ気分。乗り換えのしやすさも考えられていて、同じ路線同士を隣接する2駅で接続させて、両方向ともどちらかの駅で必ず同一平面上で乗り換えられるようにしてあるのはすごい。例えていうなら、銀座線と半蔵門線が表参道では中央林間方面と渋谷方面、青山一丁目では東武動物公園方面と浅草方面が同じホームになっているという感じ。都市交通としてはかなり完成度の高い便利な乗り物だと思った。
ちょっと郊外に行くと、高架の駅にはホームドアがないので「電車に乗る」という感じになる。映像は夜中までやってるショッピングセンターがある駅(駅名は忘れた)で撮影。車内の様子は別の路線。以前の小田急2000形を思い出す電光式路線図*2での乗り換え案内の表示が面白かったので撮ってみました。
・九広鉄路
九広鉄路に関しては落馬州線試乗記も参照。この動画はただ繋いだだけでほとんど無編集。
九広鉄路は1910年に九龍−広州間が開通。香港側はイギリスなので「九広鉄路英段(British section)」と呼ばれたそうだ。49年に中華人民共和国ができてからは分断されて国境までの運転になり、ディーゼル機牽引の客車列車が走っていたが、70年代に沿線をニュータウン化することになり、3500万HKドルを投じて78年から5年かけて電化。83年に全線電化が完成し、それまで75分かかっていた九龍−羅湖間が39分に短縮され、列車も3ドアの通勤電車が15分おきに走るようになった。96年から電車を5ドア化するリニューアルが始まり99年に完了。2001年9月からは日本(近畿車輛)製の新車も投入された。
…と、「香港鉄路博物館」の展示に書いてあった。
電車は上記のとおり2タイプあって、どちらも両開き片側5ドアの12両編成。中間に2ドアの1等車が1両ある。形式はなんかついているんだろうか?一応従来タイプの電車の車番を1編成分記録してみた。(上が尖東、下が羅湖側)
車番 | 備考 |
---|---|
194 | |
294 | 尖東寄りにパンタ |
594 | |
593 | |
293 | 羅湖寄りにパンタ |
693 | |
658 | |
258 | 羅湖寄りにパンタ |
458 | 1等車 |
678 | |
278 | 羅湖寄りにパンタ |
378 |
とりあえずパンタ付き車両が200番台というのはわかる。6両目と7両目が600番台で同じだから、6両+6両ユニットなのか?わからん。
そういえば、車庫のある駅(沙田だったか)では「ヘラクレス」(オーストリアの2016形)と同型のディーゼル機関車を見た。どうやら貨物用に持ってるようだ。あんないかにもバリバリヨーロッパタイプの車両が香港を走ってるのか!とちょっと感動したんだけど、よく考えたらKCRには中国直通列車用にSBBのRe460と同型の電機もあるのだった。中国からの乗り入れ列車もあるし、けっこう面白そうな鉄道だ。
(追記)形式は従来タイプの車両が「MLR」、近畿車輛製の新型車が「SP1900」。MLRは"Mid-Life Refurbished"の略らしい。「N40更新車」みたいなもんか。馬鞍山鉄路で運用されているSP1900の4連バージョンはSP1950。