台湾で列車衝突

 15日午前10時30分ごろ、台湾宜蘭県の台鉄宜蘭線大里站(駅)で、樹林発蘇墺行きの2719次区間車(普通電車)の2両目に、試運転列車3902次(機関車)が衝突。5人死亡17人負傷。3902次の機関士が信号を見落としたのが原因だそうだ。
 会社で仕事中につきっぱなしのテレビをふと見上げたら大破した台鉄の列車が映っていたのでびっくりしてしまった。日本ではあまり大きく報道されてないが、台湾では過去16年間で2番目に大きな列車事故だそうだ。
 台湾報道各社の写真を見ると、事故車両は電車がEMU500形、機関車がE400形*1。対向列車同士の衝突だ。宜蘭線は全線複線のはずなのでおかしな感じがするが、双単線(単線並列)運用だからだろうか。しかしこの機関車はATSを装備しているはずだと思ったが、作動していなかったのか?ちなみにこの前台湾で買ってきた列車ダイヤを見てみたら、2719次は大里発10時15分になっているので遅れていたんだろうか*2。3902次のほうは試運転列車だからだろうが載っていなかった。
 大里站はどんなところなのかと思って検索してみたら、こんなところだそうです。海沿いののどかな駅みたいだ。構内配線はわからないが、写真だと上下線にそれぞれ副本線があるように見える。しかしwikipediaによると島式ホーム1面だそうだ。2719次の発車直後、2両目に機関車が衝突したということだが、いったいどんな配線になっているのか謎だ。
 今年は台湾に鉄道が開通してからちょうど120年で、高鉄の開業やら台鉄の新型特急「太魯閣号」登場となかなかにおめでたい年だっただけに、残念な事故だ。

*1:機関車はE403+E408の重連だったようです。

*2:このダイヤは2006年12月のもの。ネットで時刻表検索したら大里10:28発になっていたので現行ダイヤではほぼ定時