Romancecar MSE

 (ちょっと遅いけど)小田急が2008年から運行する、千代田線乗り入れ特急に投入する60000形ロマンスカー"RSE"の概要を発表(リンクはpdf)。

 デザインはVSEに引き続き岡部憲明氏です。外観は何となくSE車を現代的にリファインした感じに見えて、個人的には好印象。まあ北近畿タンゴ鉄道のタンゴ・エクスプローラーっぽく見えないこともないが。編成は4連+6連ということなので、EXEをイメージすればいいんでしょう。併結時に中間に入る先頭車(6,7号車)は貫通路のある平面的なフロントマスクのようだが、両端先頭車(1、10号車)は流線形でどうみても非貫通式に見える。地下鉄を走るとなると、法規上どうしても正面貫通路が必要だと思うが、なにかギミックがあるんでしょうか。

 カラーリングは「フェルメール・ブルー」を基調にオレンジバーミリオンの帯が入る、ということで、完成予想図を見ると要は水色にオレンジのラインです。フェルメール作品の実物を見たことがないのでなんとも言えないが、フェルメールの青ってもっと濃い色な気がしてました。と思ってフェルメール作品を検索してみるとやっぱり濃くないか?(まさか実はこれはフェルメール・ブルーじゃないのか?)しかし青系の色にオレンジというのはちょっとキモそうな気がするのだがどうなんだろう。まあVSEも実物は予想図や写真より遥かにカッコいい車両だったし、この車両の塗装についても実際に登場してみなければなんともいえませんね。
 ついでにいうと、カラーリングがブルー系、ということで"RSE"20000形の置き換えを想定してるんじゃ…と邪推したくなってしまうが、御殿場線乗り入れは想定してないようだ(まあ「あさぎり」そのものが廃止、ということも全く考えられないわけではないが)。

 しかし地下鉄乗り入れということなので、もっとビジネスライクな車両になるかと思っていたら、ちゃんと「ロマンスカーらしい」車両になるようで嬉しい。小田急ヲタとしては素晴らしい車両が誕生することを願っております。